これまでの岩波さんといえば、優しく包み込むようなバラードや、昭和歌謡の懐かしさを感じさせる楽曲のイメージが強かったかもしれません。しかし、この「薔薇の化身」は、そんな彼女のイメージを鮮やかに裏切る、「大人の強さと美しさ」に満ちた一曲です。
日本の歌謡界・ポップス界を牽引してきた及川眠子、都志見隆、この「ゴールデンコンビ」が、岩波理恵のために書き下ろしたのがこの作品。彼女にとって初のベストアルバムのリードトラック(新曲)として制作されたことからも、この曲にかける並々ならぬ気合が伝わってきます。
タイトルの「薔薇の化身」。その名の通り、この曲で描かれているのは、ただ美しいだけの薔薇ではありません。過去の傷や別れの痛みを、ただ悲しむのではなく、自らの**「美しさ」と「誇り」**に変えて咲き誇ろうとする、凛とした女性の姿が描かれています。情熱的なタンゴのリズムに乗せて、岩波さんが時に激しく、時に艶やかに歌い上げるその表現力は圧巻。いつもの「ほんわか」としたトークの時とは別人のような、アーティストとしての凄みを感じずにはいられません。
徳間ジャパンコミュニケーションズ 2026年1月21日発売
岩波理恵 / 薔薇の化身
作詞:及川眠子 / 作曲:都志見隆 / 編曲:西村真吾
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